【WING VOICE】Vol.3 カシオ〖CASIO〗指輪型ウォッチがついにスマートリングへ。これはちょっと欲しい。

これは、ちょっと欲しいです。
カシオ〖CASIO〗が2024年に発売し、大きな話題になった指輪型デジタルウォッチ[CRW-001]。
あの「カシオのデジタル時計をそのまま小さくして指輪にした」という、何ともカシオらしいモデルが、今度は本格的なスマートリングになりました。
モデル名は、
現在は中国市場向けの商品で、日本での発売や価格についてはまだ発表されていません。
でも、これ日本でも発売されたら結構人気出るんじゃないでしょうか。
今度は本当に「スマート」になった。
前作のCRW-001も、指輪なのに液晶ディスプレイが付いていて、時刻やストップウォッチなどを表示できるという十分面白い時計でした。
今回のCRW-H001はそこからさらに進化して、
心拍数、血中酸素レベル、体温、睡眠、歩数、消費カロリーなどを計測できるようになっています。

さらにランニング、ウォーキング、サイクリングといった運動記録にも対応し、専用アプリと連携してデータを確認することもできます。
つまり、
「カシオの指輪型デジタル時計」と「スマートリング」を合体させたようなもの。
これが結構面白いんですよね。
Oura Ringをはじめ、今までのスマートリングは基本的に画面がなく、見た目もできるだけシンプルに作られているものが多かったのですが、カシオは完全に逆です。
ちゃんと液晶画面があって、ちゃんと時刻も表示する。
しかも見た瞬間に、
「あ、カシオだ。」
と分かる。
この辺りはさすがです。
指輪なのに、時計としてちゃんと使える。
個人的に一番面白いと思ったのがここです。
スマートリングというと、基本的には健康データを測定するためのウェアラブル機器ですが、CRW-H001はあくまで「時計」なんですよね。
時刻はもちろん、セカンドタイム、1/100秒ストップウォッチ、カレンダーなど、カシオのデジタルウォッチらしい機能もしっかり入っています。
さらに着信やメッセージ、アラームなどを振動で知らせてくれる機能も搭載しています。
スマートウォッチほど大きくない。
普通のスマートリングより情報が見える。
この中間というのが、結構いいところを突いている気がします。
ただ、小さくはありません。
写真を見ると普通のリングくらいに感じますが、サイズは25.3×19.5×6mmで、重量は約19g。
一般的な指輪と比べると当然かなり存在感があります。
でも、これに関しては小さく見せる必要もないのかなと思います。
むしろ、この少しゴツい感じがカシオらしい。
スマートリングなのに、アクセサリーとして隠すのではなく、
「付けてますよ」感がある。
個人的にはこっちの方が好きですね。
サイズもS・M・Lの3種類が用意されていますが、サイズ調整そのものはできないため、リング型デバイスとしてはフィッティングも重要になりそうです。
バッテリーは約4〜6日。
これだけ機能が入っているので気になるのがバッテリーですが、スマート機能については満充電から約4〜6日、待機状態では約25日となっています。
毎日充電するスマートウォッチと比べれば、かなり使いやすそうです。
もちろん、Oura Ringなど本格的なヘルスケア用スマートリングと真正面から比較すると、それぞれ得意分野は違うと思います。
でも、そもそもこの時計を選ぶ人は、
「一番正確に睡眠を測りたい」
という理由だけで買うわけではないでしょう。
カシオだから欲しい。
多分これが一番大きいと思います。

実は「指輪」はカシオの原点。
そして今回の記事を見ていて、個人的に一番面白かったのがこの話です。
カシオの前身である樫尾製作所が1946年に世に送り出し、大ヒットした商品の一つが「指輪パイプ」でした。
指にはめてタバコを固定することで、両手を自由に使えるという商品です。
その成功が、その後のカシオの電卓開発を支える資金にもつながったとカシオ自身が紹介しています。
つまりカシオにとって、「指輪」という形は今回突然出てきたアイデアではなく、実は会社の原点ともつながっているんですね。
こういう背景を知ると、CRW-H001がただの面白ガジェットには見えなくなってきます。
スマートウォッチとは違う方向に進むのか。
Apple Watchをはじめ、スマートウォッチはここ10年ほどで一気に普及しました。
一方で時計好きの方からすると、
「左腕には普通の時計を着けたい。」
という問題があります。
機械式時計を着けながらApple Watchも着ける、というのはなかなか難しい。
そこでスマートリングなら、腕には好きな時計を着けたまま、指で健康データを取ることができます。
これは我々時計屋から見ても、かなり相性のいいデバイスだと思います。
ロレックスを着けながらスマートリング。
グランドセイコーを着けながらスマートリング。
G-SHOCKを着けながら、指にもカシオ。
最後はちょっとやりすぎかもしれませんが(笑)。
ただ、スマートデバイスが「腕時計を置き換える」のではなく、腕時計と共存する方向へ進んでいくのであれば、それは時計業界にとっても非常に面白い流れだと思います。
現在のCRW-H001は中国のみで販売され、価格は1,990元。
残念ながら現時点では日本発売についての発表はありません。
日本でも発売されるなら、一度実物を見てみたいですね。
いや、これは普通に一個欲しいです。