【WING VOICE】Vol.12 パネライ〖PANERAI〗Navy SEALsに新作2モデル。500m防水と1000m防水、かなり本気です
パネライ〖PANERAI〗から、Navy SEALsコレクションに新しい2本が加わりました。

今回登場したのは、
Submersible Navy SEALs PAM01738
そして、
Submersible Navy SEALs Afniotech™ Experience PAM01089
の2モデルです。パネライ公式でも、PAM01738は今年のNavy SEALsコレクションの新作として、PAM01089とともに紹介されています。
正直、写真を見ただけでもかなりパネライらしい。
大きい。
無骨。
完全に道具感があります。
最近は時計全体で小径化や薄型化が進んでいますが、こういう時計を見ると、
「パネライは無理にそこへ合わせなくてもいいよね。」
と思ってしまいます。
むしろ、このくらい振り切っている方が格好良いです。
Submersible Navy SEALs PAM01738

品番:PAM01738
ケース径:44mm
ケース:ステンレススティール
防水性能:500m
ムーブメント:自動巻き P.980
パワーリザーブ:3日間
価格:¥1,848,000(税込)
まずはこちら。
個人的には、今回かなり気になるモデルです。
44mmのステンレスケースに、ブラックのセラミックディスクを使った逆回転防止ベゼル、文字盤はブラックからアンスラサイトへ変化するグラデーションになっています。
そして6時位置にはNavy SEALsのロゴ。
スモールセコンドには、ターゲットをイメージしたデザインと黄色の秒針が使われています。
この黄色も単なる差し色ではなく、Navy SEALsの特殊戦徽章から着想したもの。
こういう細かいところまで理由があると、ミリタリーモデルとして一気に説得力が出ます。
さらに防水性能は500m。

一般的なサブマーシブルでも十分すぎるほどタフですが、今回は完全にプロフェッショナルダイバーを意識した仕様です。
実際、パネライでは公称防水性能を25%上回る条件で試験しているとしています。
そして個人的に結構いいなと思うのが、視認性。
インデックス自体を従来より20%大きくし、スーパールミノバの面積も45%増やしています。
数字だけ聞くと細かな改良ですが、ダイバーズウォッチって結局、
暗い場所でも一瞬で時間が分かるか
が非常に大事です。
こういうところをちゃんと作り込んでいるのはいいですね。
付属するストラップも、ブラックのアコーディオンラバーと、ミリタリーグレーのキャンバスストラップの2本。
ラバーで完全にダイバーズとして使ってもいいし、キャンバスに替えると一気にミリタリー感が強くなる。
個人的にはキャンバスで着けたいです。
新しいP.980キャリバーも気になります。
今回のPAM01738には、自動巻き[P.980]が搭載されています。
28,800振動/時、3日間パワーリザーブ、ストップセコンド機能を備えたムーブメントで、テンプを両側から支えるトラバーサルブリッジも採用しています。
パネライというと、どうしてもケースやデザインに目が行きます。
でも最近は、こういう内部のスペックもしっかりアップデートしてきている。
500m防水だけではなく、ムーブメントまで含めて「道具としての信頼性」を上げてきたというのが、今回のモデルの面白いところだと思います。
そしてもう一本。
こちらは、ちょっと次元が違います。
Submersible Navy SEALs Afniotech™ Experience PAM01089

品番:PAM01089
ケース径:47mm
ケース:Afniotech™
防水性能:1000m
ムーブメント:自動巻き P.9010/GMT
パワーリザーブ:3日間
世界限定:35本
価格:¥15,290,000(税込)
1,529万円。
一気に世界が変わりました(笑)。
でも、この時計は価格だけを見てもあまり意味がありません。
まずケースに使われているのが、
Afniotech™(アフニオテック)
という新素材。
95%以上のハフニウムを含む金属で、時計製造でこの素材を使用するのは初めてとされています。
ハフニウムは非常に高い耐食性や強度を持ち、中性子を吸収する性質があるため、原子炉や航空宇宙、人工衛星といった分野でも使われる素材です。
もうこの説明だけで、
「普通の高級時計とは違うな。」
となりますね。
ケース径は47mm。
そして防水性能は、
1000m。
100気圧です。
もちろん、この時計を買って1000m潜る人はまずいないと思います。
でも、それでいいんですよね。
ランボルギーニで最高速を出さなくてもいいのと同じで、
「ここまで出来るものを腕に着ける」
ということ自体に価値があります。
ケースバックやサファイアクリスタルも高水圧に耐えられるよう強化され、こちらも公称防水性能を25%上回る条件でテストされています。

GMTまで搭載しています。
搭載されるのは自動巻き[P.9010/GMT]。
3日間のパワーリザーブに加え、第2時間帯表示を備えています。
Navy SEALsという存在を考えれば、海外での任務を想定したGMTというのも自然です。
ただの「1000m潜れる時計」ではなく、
潜れる。
海外でも使える。
暗闇でも見える。
耐食性も高い。
かなり本気の道具として作られています。
そして時計だけでは終わりません。
このPAM01089が面白いのはここです。
世界限定35本のオーナーは、2027年3月にフロリダで開催される3日間のNavy SEALs Experienceに参加できます。
元Navy SEALsの指導のもと、タクティカルトレーニングや各種シミュレーションなどを体験するプログラムです。
最近のパネライは、限定時計を販売するだけではなく、
その時計を買った人しか体験できない世界
まで商品にしています。
これはかなり面白い考え方だと思います。
高級時計って、スペックだけで比較するとどこかで限界があります。
でも、
「この時計を買ったことで、人生で普通なら出来ない経験ができた。」
となると、その時計自体が思い出になります。
こういうところは、パネライが他ブランドとかなり違う部分ですね。
どちらを選ぶかと言われれば。
PAM01089は完全に別格です。
47mm、Afniotech™、1000m防水、世界35本、そしてNavy SEALs Experience付き。
ここまでいくと、もう時計というより一つのプロジェクトみたいな存在です。
一方で、個人的に現実的に欲しいのはやっぱり、
PAM01738。
44mmのステンレスケース。
500m防水。
ブラックセラミックベゼル。
3日間パワーリザーブ。
そして価格は¥1,848,000(税込)。
もちろん安い時計ではありませんが、PAM01089の技術やデザインの雰囲気を、日常でも使いやすいサイズと素材に落とし込んだモデルと考えると、かなり魅力があります。
そして何より、
パネライはこういう時計を作っている時が一番パネライらしい気がします。
小さく、薄く、上品に。
そういう方向の時計ももちろんいい。
でも、
大きくて、強くて、本気で使える。
この少しやりすぎなくらいの感じが、パネライの魅力なんですよね。
[Submersible Navy SEALs PAM01738]。
これは実物、かなり見てみたい一本です。
