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宇宙に挑んだ時計。ブライトリング コスモノートの物語

野口 浩一

こんにちは。ブライトリングブティック金沢の野口です。
人類が宇宙へ飛び立った時代、腕時計もまた、未知の世界へと挑戦していました。今回は、そんな宇宙開発の歴史と深い関わりを持つ、ブライトリングの「コスモノート」をご紹介します。

◆人類初の宇宙飛行と、時計の歴史
1961年4月12日、ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが、人類で初めて地球周回軌道を飛行しました。この時、彼が着用していたとされる時計が、ロシア製の「シュトルマンスキー」です。
それに遅れること1年、アメリカも有人宇宙飛行で地球周回軌道を飛行することに成功します。1962年、ジョン・グレン、スコット・カーペンター、ウォルター・シラーという3人の宇宙飛行士が、それぞれ宇宙へと旅立ちました。
彼らが宇宙へ持ち込んだ時計も興味深いものです。
ジョン・グレンはホイヤーのストップウォッチを、スコット・カーペンターはブライトリングのナビタイマーを、そしてウォルター・シラーはオメガのスピードマスターを着用していました。
なかでも、カーペンターのために特別に製作されたナビタイマーは、後に「コスモノート」と呼ばれるモデルへとつながっていきます。

◆宇宙で使うための特別な工夫
地球を周回する宇宙船では、約90分で地球を一周するため、日の出と日の入りが何度も訪れます。地上とは異なり、太陽の位置だけでは昼夜を判断しにくい環境です。
そこでカーペンターの要望を受け、ブライトリングはナビタイマーに特別な工夫を施しました。
最大の特徴は、通常の12時間表示ではなく、1日を一周で示す24時間表示を採用したこと。これにより、宇宙空間でも昼夜を区別しやすくしました。
さらに、手巻き式ムーブメントを採用。自動巻きのように腕の動きでゼンマイを巻き上げる必要がなく、宇宙での使用を考えるうえでも合理的な選択でした。
また、風防には破損時の危険を考慮してプラスチック製を採用。宇宙飛行士の要求に応えるため、時計の細部にまで工夫が凝らされていたのです。
1962年5月24日、カーペンターはこの特別な時計とともに宇宙へ。ブライトリングは、スイス製腕時計が宇宙で使用された歴史に名を刻みました。

◆そして2026年、新たなコスモノートへ
それから60年以上の時を経た2026年。コスモノートの歴史を受け継ぐ新作が登場しました。
注目したいのは、文字盤に配されたロゴです。
かつてのモデルには、アメリカの航空パイロット協会「AOPA」のロゴが採用されていましたが、新作ではブライトリング独自のツインジェットロゴへと変更されています。
航空時計としてのルーツと、宇宙へ挑んだ歴史。その両方を感じさせるデザインです。
時計は、ただ時間を知るための道具ではありません。時には、人類の挑戦を支え、歴史的な瞬間をともに刻む存在にもなります。

1962年、スコット・カーペンターと宇宙へ飛び立ったナビタイマー。そして2026年、新たな姿で登場したコスモノート。
その文字盤を眺めながら、人類が宇宙に夢を託した時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
実物は年内は入手困難なことが予想されますが、予約のご希望は随時店頭にて受け付けております。
ぜひブライトリング ブティック金沢へご相談くださいませ。

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