【歴史】
パネライの歴史は1860年ジョバンニ・パネライがイタリア、フィレンツェに構えた時計店から始まりました
この時計店は時計工房と時計学校も兼ねており、そこから1世紀半の歴史を刻み始めたのです
パネライと言えばイタリア海軍との強いつながりを想像する方も多いんじゃないでしょうか?
それもそのはず実際にイタリア海軍に時計を供給していたのです
そのため、パネライの歴史をさかのぼっていくと、とても深いドラマに出会えるのです
そこからパネライ沼にはまられる方もいる事でしょう
そんな歴史を超えて2002年に自社工場がオープンしました。その時期からムーブメント制作にも力を入れるようになりました
そして、2005年パネライ初の完全自社製ムーブメントP.2002を発表
そこからさまざまなムーブメントを発表していくこととなります
今日はその中の一部をご紹介できればなと思っております
【ムーブメントとは】
まずはムーブメントの説明をしていきたいと思います
ムーブメントとは主に針や日付表示などを動かす内部の機械の部分の事を指します
時計の心臓部とも呼ばれており、仕組みや種類によって時計の性能や価値を変えてしまう程重要な役割を担っています
そんなムーブメントは大きく3つの種類に分かれています
それが、自動巻き、手巻き、クォーツ式です
簡単に説明すると、
自動巻き…ゼンマイを腕の振りを利用して自動で巻き上げる仕組みになっているので、着用していれば止まることはありません
手巻き…リューズを自分で回転させることでゼンマイを巻き上げ、歯車を動かす仕組みになっています
クォーツ式…電池で動く時計です
パネライは主に自動巻きと手巻きの2種類のみの展開となっております
現在では自動巻きは主にP.900(MP,GMT)、P.9010、P.9012、P.9200、P.4000を搭載しており、
手巻きの場合P.6000、P.5000、P.3001の3種類を搭載しています
その中でも多く搭載されているムーブメントをご紹介いたします
【P.900】
このムーブメントは自動巻きキャリバーの中で最も薄く設計されており4.2㎜という薄さになっています
中央に時針と分針、9時位置にスモールセコンド、3時位置に日付け表示を備えております
その他に特殊機能が付いているラインナップもあります
この様にGMTモデルや月齢カレンダーモデルによく搭載されています
【P.9010】
こちらのムーブメントは3日間のパワーリザーブを備えています
時間調整の際は分針に影響を与えることなく時針を調節でき、リュウズを引き出すとテンプと秒針を停止して正確な時刻合わせが出来るのです!!
私が思うこのムーブメント最大の魅力は禁止時間帯を気にすることなく日付を合わせることが出来るところです!
機械式時計をお持ちの方ならうっかり忘れてしまう人もいるんじゃないでしょうか?
このムーブメントが搭載されているモデルは気にすることがないうえに反時計まわしでも時刻合わせができるので慎重になりすぎることなく機械式時計が初めての方にもお勧めできるものとなっております
【p.5000】
リシュモングループに属するヴァルフリエというムーブメント製造を担う企業とパネライの共同開発で生まれた手巻きムーブメントになります
香箱を2つ隣接させることにより、精度の安定化だけでなく、約192時間(8日間)のパワーリザーブを実現させました
とてもシンプルな機能性と駆動性に優れており、直径35,7㎜サイズのこのムーブメントが搭載されているモデルの多くはケースバックから覗くことが出来るのです